日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年2月23日話し方改善に不可欠なこととは?

 

日本話し方センターの2日間集中コースは、金曜日、土曜日の2日連続で開催しています。主に、ベーシックコースに通う時間的余裕がない人や東京から遠方にお住まいの人が受講されています。3ヶ月で学ぶベーシックコースの内容をギュッと約17時間に圧縮し、その半分以上の時間を話し方のトレーニングに当てています。毎回、受講される方々は講義を熱心に聞き、講師がお願いする課題に真剣に取り組んでいただいています。





★話し方の上達に必要なこと


このコースの受講生の様子を見ていて、以前から考えていることがあります。それは話し方の上達には「自分の殻を破る=突き抜ける」という瞬間が必要だ、ということです。このコースでは、まず話し方の改善に必要な講義を行います。その後、受講生が2分間のスピーチを作り、それを繰り返し声に出して練習し、最後に全員の前で発表します。このセットを3回繰り返します。スピーチの声出し練習は、講師のアドバイスを受けながら繰り返し何度もやってもらいます。
この反復練習をしている中で、「まぁ、これでいいかな」と自分で判断して練習を少し緩めてしまう受講生がいます。私はそうした受講生を見る度に、まだまだ伸びる余地があるのにすごくもったいないなぁ、と思ってしまいます。




★話がうまくならない理由


結婚式でスピーチを頼まれたり職場の朝礼でスピーチの順番が回ってきたりした際、大抵はどんなことを話すか頭の中で考えるくらいの準備しかしません。もっと丁寧に準備するとしても、原稿を作って何度か頭の中で反復するのがせいぜいでしょう。そうして迎えた本番ではあがって思うように話せず、失敗してしまう。こうしたことは多くの人が経験したことがあると思います。なぜこんな失敗をしてしまうのでしょうか。
私はその主な理由は、準備するレベルを「まぁ、こんなもんでいいかな」と自分で勝手に決めていることにあると思っています。自分で決めた準備レベルでは足りないのですが、そのことは意識していません。その結果、本番で失敗してしまうのです。


甲子園に出場する高校球児は監督やコーチから言われた回数の素振りをしています。自分で「これくらいでいいだろう」という回数ではありません。そういう練習しかしていないのなら絶対に甲子園には行けないでしょう。自分では考えられないくらいの回数の素振りをすることで自分の殻を破り、今までにない感覚がつかめたり、よりシャープな振りができるようになります。その結果、新たなステージに到達できるのだと思っています。




★30回以上練習する


話を2日間集中コースに戻しましょう。私たちは、スピーチの声出し練習を最低30回やってくださいと受講生にお願いしています。しかし、このお願いを実行せず途中までしかしない人は、残念ながら上達は限定的にならざるを得ません。一方、お願いしたとおりに30回以上練習した人は、言葉ぐせがほとんどなくなった、声が大きくなった、音調が豊かになった、など様々な上達が見られます。またそれが自分でも自覚できるので、その後も熱心に練習に取り組むようになります。そして、コースが終了する頃には、話し方が見違えるほど上達する他、表情も自信があふれたものに変わります。


こうした変化がわかっているので、セミナー受講中は自分の考えは横に置いて、決められた回数を一所懸命にやって欲しい、と心の底から思っています。自分の殻を破るためには、自分で限界を決めてはいけないからです。特に自分が苦手としていることをトレーニングするときは、できるだけ早く済ませたいので、これでいいか、と軽く考えてしまいがちです。筋トレでも、スピーチでも、決められた回数を愚直にやる、ということはとても大事なことなのです。




★トレーニングをして一生の財産を手に入れませんか?


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーでは、受講生に応じたトレーニング方法を講師がアドバイスしています。単に30回練習するよりも、話し方の専門家のアドバイスを受けながら練習した方が上達の度合いは格段に違ってきます。必ずや今までと違う世界が見えてきます。ぜひ受講をご検討ください!

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